沖田総司と運命の駄犬




お祭りの賑やかな声が、遠くからする。



今日は、外も人が、多そうだ。




屯所に残った人は、少ない。




しかも、皆、ピリピリしている。




夜も更けてきた頃・・・。





山崎さんが、走って、帰ってきた。




山崎「山南副長!」





山南「山崎君っ!」





山崎「報告します!本命は池田屋でした!先に、近藤局長が、御用改めで入り、土方副長も、しばらくして、入られました。怪我人が運び込まれてきます!用意お願いします!」





梓「怪我人!?」





チラッと私を見て、山崎さんは、また、山南さんに、向き直る。




山崎「隊士3名、重傷です。他に・・・。」





「通してくれっ!」




そこに、運ばれてきた人に・・・。




梓「沖田先輩っっ!」




沖田先輩は、ぐったりして、運ばれてきた。



梓「沖田先輩っ!沖田先輩っ!何で・・・っ。」




山崎「暑気あたりや。」





梓「暑気あたりって何ですか!?ねぇ!山崎さんっ!!!!」





山崎「暑い中、ずっと、鎖帷子を着込んで、歩き回ってたから、しんどおなったんやと思う。ただ、暑気あたりもバカにはできん。命を落とすこともある・・・。」





梓「それって・・・。」




熱中症ってこと?





私は、中学の時、熱中症で、倒れたことがあった。





梓「スポーツドリンク!」




山崎「は?すぽ?」




梓「えっと・・・確か・・・砂糖と塩で・・・。」





私は、台所に走った。
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