sunshine of my life-切ナイ恋物語-
脱落
拓人は毎日連絡をくれた。



今は〇県に居るとか、今から〇キロ走ってどこまで行くとか。




連絡をくれるのは嬉しかったけど、そのたびに不安だった。



しばらく連絡が無い時には
心の中では
(今走ってる最中なんだ)って思っていても
もしかして何かあったのかって心配になったり
居てもたってもいられないかった。



完全に知己とのことが
トラウマになってしまっている。


大切な人を失ってしまう恐怖を知ってるから
尚更、
もう同じ思いはしたくなくて
その気持ちが
私を異常な心配性にさせていた。





だけど傍にいない拓人のことは
言葉で気をつけてと言うか
毎日毎日無事を祈りながら過ごすしかなかった。



その間泉と何度も連絡を取り合い
泉の仕事が終わったあとご飯に行って
男の身勝手さについての
愚痴り大会を開いたり
それで気を紛らわすしかなかった。



泉も私と同じ日に北海道行きを知らされ
キレるどころか
呆れて、何も言えなかったみたい。


でも喧嘩になったり
泉が私のように怒ったりすることもなくて
偉いなって思った。


なんか、付き合って1年経つ裕太と泉は
まるで夫婦のような落ち着き感で
羨ましかった。


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