[完]最初で最後の大きな嘘








職員室をノックして





「失礼します。



阪柳先生いらっしゃいますか」


と言った。



すると、




「どうした、山中。」




「あの、お願いがあるんですけど」




「なんだ?」




「今日、クラスのみんなに病気のことを

言おうと思っているんです……」





「わかった、六時間目の学活の時間に言え」




「ありがとうございます。」


私はお辞儀をした。











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