[完]最初で最後の大きな嘘
                            ***           



小学1年生のときの私は、




今まで


保育園や幼稚園に通ったことがなくて




集団生活ははじめてで



とても不安だった。





そんなとき話しかけてくれたのが




愛実だった。






「ねぇ、名前はなんていうの?」





「藍那。」






「藍那っていうの。



かわいい名前だね。




じゃあ、もう友達だね♪」




「えっ、なんで??」





「お互いの名前、知ったからもう友達」




あのときの私は、



友達って言葉が好きになった。 





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