最初で最後の、恋だった。

「………。
何でそんなこと…言うんですか？」



あたしも真似て、ニヤリと微笑んで見る。

先輩は面白そうにあたしを見る。




「望愛ちゃんは俺のだから。
誰にも譲りたくないから」

「それは…あたしも同じです。
先輩を…誰にも取られたくないです…」

「…似てるね、俺たち」

「…ええ、とても」

「お弁当、食べようか」

「はい」



鞄の中から先輩用のお弁当箱を取り出し、渡す。

先輩は受け取り、開いて食べ始める。




先輩が好きなのは、甘い甘い卵焼き。

あたしも大好きな、甘い甘い甘い卵焼き。




あたしたちも…




甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘い関係に…




ナリタイナ………。