どうしてもママ、子供のまま。


「ただいま」



『おかえりっ!』







私はぎゅーっと、勢いよく佑に抱きついて見せた。
スーツ姿の佑は、いつも見ているのに、なんだか新鮮…な。




佑は私の肩を掴んで、私の頬にキスをした。
そのあと、ふわりと微笑んで、一言。







「あんまはしゃぐな。からだに負担かかるだろ〜」


私の頭をぐしゃぐしゃ、とかき回しながら言う彼。





「でも実はいま、めっちゃ嬉しかったわ、おれ」


あーーーーーー!と、悔やみながら佑は言う。
そして、私をまたぎゅーと抱きしめた。





今度は、ツヨクツヨク。










『苦しいよぉ…佑…』



「ごめん。でもおれ、…もーすこし、このままがいい」




『ばかっ』




「ごめんって。な?」








細ぇ肩、なんて笑いながら、久々のハグにはにかむ佑。
わたしも…久々の佑に触れて、なんだか愛しくなった。


…触りたくなった。







わたしたちはリビングに行く。

「あったけー」


佑がぽそりと呟いた。








…いまは12月真冬。
寒いに決まっている。
部屋は暖房を効かせてあった。


佑の手には、おおきい袋が何個も。

ふぅ、とその荷物をテーブルに置く。






そして大きい声をあげて、佑が言った。



「よし!やるか!」









わたしを祝う、盛大なパーティーが始まろうとしていた。
< 42 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop