恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜



豪快に食べる古庄の様子を、嬉しそうに見つめている真琴の眼差しに曇りはない。


出逢ったころや真琴の想いが揺れていた時には、いつも直視してくれず、すぐに目を逸らされていた。
今、こんな風に真っ直ぐ見つめてくれているのは、真琴の想いに揺らぎがない証拠なのだろう。



そう考えると、高原のことは真琴の中で、取るに足らないことなのかもしれない。


当の古庄自身も、真琴と“結婚”してから、2度ほど生徒から告白をされていた。
けれども、そんなことで真琴の気を煩わせたくなかったから、結局言っていない。

古庄と高原は学年部も同じ職員同士だから、職場の雰囲気がギクシャクするのを、真琴は懸念しているのかもしれない。

いずれにしても、思慮深い真琴のことだから、高原のことを打ち明けないのは、それなりの考えがあってのことなのだろう。


古庄は真琴を信じ、気を取り直して、二人でいられる貴重な時間を楽しむことにした。

一緒に食事の後片付けをし、一緒にくつろぎ、一緒にお風呂に入ろうとしたのだが……、それは真琴に「狭いから無理です」と拒否され、先に入らされた。




そして、古庄に続いて入浴した真琴が居間に姿を見せると、それを待ち構えていた古庄から、再び襲われそうになった。




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