キスをお先に、頂きました
ピンポーン、ピンポーン
「はい?」
うーん。だめだ。暗くてよく見えない。
誰だろう……。
『……朱加?わたしなんだけど』
「……!」
カメラに映ったのは、栞菜だった……。
声の主も間違いなく、栞菜。
でも、どうして……?
一瞬出るのをためらったけれど、
もう返事をしてしまったから居留守を使うことはできない…。
あの日からどうやって栞菜と顔を合わせようかと、困っていたのに。
それは今も変わらない。