キスをお先に、頂きました
その提案にも腰が引ける俺は、どこまでヘタレなのか。
今までに何度かクラスメイトと付き合ったことはあるが、
好きな人と付き合うのは初めてだからかも、しれない。
「俺、大丈夫かな」
『このヘタレめ。私もついていくから』
「本当か?」
『うん。でも、自分の気持ちはちゃんと自分で伝えてよ?』
「ああ、伝える」
『イケメンなんだから自信持ってよ…』
電話越しに栞菜がそう言った。
「あんまりフォローになってないんだけど」
俺と栞菜は笑った。