イケメンヤンキーに愛されて

2人っきりだし、今言おうと前と同様覚悟して、あたしは口を開いた。

「翔君、そういえばね、あたし今日帰るんだよ~」
「あぁ?」

軽くさらっと流してもらえないかな、と思ったが思いっきり睨まれてしまった。
そして、翔君はあたしにゆっくり近づいてきた。
とてつもない迫力にあたしもゆっくり後ろに下がっていく。

「お前、何でそんな重要なことを今言うか?」
「え、あの、ごめんなさい・・・」

もう逃げ道はない。
背中に壁が当たっている。

「おい!!」

翔君は少し大きな声を出した直後、あたし顔の横の壁に手をついた。
いわゆる、壁ドン状態。
翔君は身長が高いから、よけい怖さが増してる・・・。

「お前、俺に黙って出ていくつもりだったわけ?俺の気持ち、バカにしてんのか!?あ?」
「し、してないっ。やめて・・・!」

怖さのあまり涙目になっているのをみて、翔君は壁から手を離した。

「ごめん・・・」

翔君が謝るのと同時に、その場から走って逃げだした。
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