イケメンヤンキーに愛されて
自分の居場所

翌日。

「あーゆっ!朝よ~」
「・・・ん。」

お母さんの声で、目が覚めたあたし。
施設に行く前と同じ、エプロンをして優しい笑顔をあたしを見ている。

「ご飯、お母さん張り切って作っちゃった~♪早く降りてきなさいね」

お母さんはそう言うと、あたしの部屋から出ていった。

結局、昨日は萌花にだけ連絡しておいた。
萌花は、電話越しにすごく泣いていた。

きっと、学校で会ったらもっと泣くんだろうな~。
なんて、結構楽しみになっていた。

久しぶりに目にする制服をベッドの上に置いて、一階に降りた。

「愛結、おはよう」
「おはよ」

「お兄ちゃん、お父さん、おはよう」

食卓には、お兄ちゃんとお父さんがいて、やけに豪華な朝ごはんを食べていた。
きっとお母さんがさっき言っていた、張り切って作ったご飯だろう。
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