三日恋〜晴と雪の恋物語〜

観光


「うきみそーちー」


下に降りると由美子さんが笑顔で迎えてくれた。


「おはようって意味」


可愛くない晴斗の顔も。


「そ~なん、だぁ!」


わざと嫌みっぽく言ってやる。


昨日の仕返しだぁ!


すると、


「ガキ……」


って呟かれた。


言い返そうとしたらお母さんに頭を小突かれたからやめた。


ちぇっ。


「ごめんなさいね~。幸が迷惑かけて」


お母さんが言うと、一瞬、よく見てないと気が付かないくらいだけど、晴斗の動きが止まる。


けど次の瞬間、


「いえ、大丈夫ですよ」


と、笑顔でお母さんに返していた。


気にはなったけど、あたしの気はご飯に向かった。
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