三日恋〜晴と雪の恋物語〜
「もちろんです」
俺は深く頷いた。
「幸?晴斗君が来てくれたわよ」
二階の一室に案内された俺の心臓は、ありえないくらい早く動いていた。
壁一枚挟んだ向こう側に幸が。
そう思うと、幸への愛しさが募るばかりだった。
「私、下にいるわね」
気を使ってくれたのか、里美さんは先に下へ降りていった。
「幸…?」
俺はそっと声をかける。
「俺だよ。青山晴斗だよ。覚えてる?」
返事はない。