偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
相馬先生は防衛医科大卒。この病院の心臓外科医として勤務している。


医官とは言え、自衛隊隊員としての厳しい訓練も受けた相馬先生。
体格はアスリート型の細身で、中性的な顔だけど、男性としての精悍な魅力を持つ人物だった。

相馬先生は夕闇の中、ベンチに転がって英気を養う。

私は先生を尻目にホールへと急ぐ。


*********


「お姉ちゃん!!」

「元気?弥英子」

「うん。お母さんは?」

「コインランドリーかな?」

「そう」

弥英子の入院する病室は6人の大部屋。

ここは小児病棟。

今年14歳となる弥英子が一番年上だった。

「中庭のベンチで相馬先生寝てたわ」

「へぇー」

「お疲れのようね・・・でも、あの寒空の中…風邪ひかないかしら?」

「お姉ちゃん…気になるの?」
弥英子は興味深々に私の顔を覗き見る。









< 44 / 210 >

この作品をシェア

pagetop