偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
ホテルまではタクシーで向かった。

揺れる車内。
隣に稜真さんが座って居るけど…つい睡魔に負けてしまって、ウトウトとうたた寝をしてしまった。

「おーい!!奈那子…着いたぞ」

「えっ!?」

私は稜真さんの声でパッと目を開ける。

「重いんだけど…早く頭を上げろ」

「あ…ゴメンなさい」

私は頭を稜真さんの肩に乗せていた。
私は反射的に頭を上げて謝った。

タクシーを降りると目の前に広がるのは私達が宿泊するホテル『シェラトン・コナ・リゾート・スパ・アット・ケアウホウ・ベイ』

青い常夏の空に映える白亜の大きな建物。


< 77 / 210 >

この作品をシェア

pagetop