偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「柚希君が結婚しないのは…彩名のコトが忘れられないから・・・」

相馬先生は私が彩名さんに似てるから惹かれたのかも。

だから…告白を。

死んだ女性のコトを今も忘れられないって可哀想かもしれない。

「ところで、小陽さんと拓真さんって元は秘書と副社長の関係だったとか」

「そうよ。でも、拓真さんのコトは昔から知っていた。彼は私にとって初恋の人だから…拓真さんも真面目そうな振りして実は遊び人。妹の友達で元総理の娘の私のコトは避けていた。兄の影響もあったかな・・・…議員秘書を辞めた私の就職のあっせんを父が美古さんに相談して・・・拓真さんの秘書となり、3ヵ月で結婚したの」

「そうなんですか・・・」

「でも、今は後悔している」

「どうして??」

「拓真さん…寝かせてくれないの。ハワイに来てずっと寝不足よ」

「それって・・・」

「稜真君もそう?」

「それは、さあ…普通かな?」

「寝かせてくれるのね…羨ましい」

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