ダーリンは財閥

暗闇の告白

湖に唖然としてると、拓哉さんが
「愛に見せたかった2番目の場所」
私はずっと湖を見ていた。

本当に月明かりでキラキラしてて綺麗だった。

「拓哉は本当素敵な場所知ってるね」

と聞いた。

「この湖は俺の素顔で入れる場所かな」

「素顔?
普段は素顔じゃないの」

「あー正直メチャクチャ気疲れしてる、
やっぱり親父の息子のイメージ崩せないから疲れるよ正直」

財閥にも財閥なりの悩みがあるんだと初めて知った。

湖の側にベンチがありそこで色んな事を喋った

「愛さぁ?
彼氏とはどうなったの最近連絡してないでしょ?」

「彼氏にしばらく頭冷やすから会うのよそう言われたから」

涙がポトンと握られてた手に落ちた私は慌てて

「仕方ないよね!
残業続きじゃ信用なくなるよね!」

作り笑いで言った。

いきなり抱きしめられた。

「泣くときは俺の胸で泣けよ!
一人で泣くなよ愛!」

と強く抱きしめられた!

「拓哉?
ねぇ!
痛いよっ」

するとゆっくり私を離してくれた
「そろそろ帰ろう拓哉」

「後少しだけここにいよう」

私は湖をずっと見ながらドキドキしてた。

拓哉はずっと私の手を握ってくれていた。

司にはない優しさだった。

拓哉の手は温かかった。

《司はこんな風に優しさなかったな》

司と付き合って来た1年振り返り目頭が熱くなるのが分かった。

「愛泣きたいときは泣きなよ、
我慢すれば余計辛くなるだけだから我慢せずに泣きなよ
俺側にいるから」

と抱きしめられた瞬間涙が溢れた
その間拓哉はずっと抱きしめてくれてた。



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