ダーリンは財閥

雨の中のプロポーズ

一週間後拓哉は帰国した。

顔合わせるのも嫌だけど会社休む訳には行かず私は会社に向かった
会社に着くと拓哉が会長になったと騒ぎだった。

《代表じゃないなら顔合わせる事もないし良かった》

と心から思った。

拓哉が部署に入って来た。

「皆さん御無沙汰してます。
元気でしたか？
明日パーティーに必ず来て下さい」

とお辞儀をして出こうとした時

「主任ちょっと」

と呼ばれた。

「なんでしょうか代表」

「愛元気だったか？」

「はい。
御結婚おめでとうございます。」
「明日必ず来いよ」

私は何も答えずその場を後にした
拓哉はK.Iｸﾞﾙｰﾌﾟ会長になった。
本当に手の届かない人に変わった
夜の祝賀会も体調悪いと欠席して私は家に帰った。

私は家に着くと親に荷物を渡された。

開けるとドレスだった。

部屋に行き私は又涙が溢れた。
《こんな残酷な事出来るの》

本当に涙が止まらなかった。

庶民をバカにするのもいい加減にしてしかなかった。