ダーリンは財閥
そのまま私は倒れたらしい。

気がつくと自分のベッドだった。
側に手を握ってる拓哉がいた。

私は

『ポンポン』

と叩いて起こした

「何で拓哉が部屋にいるの」

「何も覚えてない?
土砂降りの中倒れたんだよ」

「そっか!
心配かけてごめんなさい」

「もう土砂降りの中は禁止だぞ」
拓哉は軽くキスをした。

私は昨日の出来事が頭を過り真っ赤になった。

「今日は会社休んでゆっくり寝てろ。
それとも俺と寝るか」

「イヤイヤ!
ここで大丈夫大丈夫」

拓哉は笑いながら頭をポンポンして
「じゃ俺会社行くから終わったら来るから」

私は

『行ってらっしゃい』

と見送った。

さすがに飲みすぎたらしく頭はガンガンしてる。

拓哉が行った後私は昨日の事を思い出していた。

《確か結婚してくれ》

拓哉に言われた。

私は真っ赤になるのが分かった。
一階に降りて水を飲んでると母に
「拓哉君がいなかったらどうなってたことか!
愛しばらくお酒禁止ね」

と母に叱られた。

部屋に帰り薬を飲んだらいつの間にか又寝てしまっていた。

起きたら拓哉がいてビックリした
「具合どうだ?」

「寝たから大丈夫」

「昨日の返事慌てなくていいから次は俺が愛を待つから」

とおでこにキスをして拓哉は帰って行った。

《夢じゃなく現実だったんだ》

私は全て焦りに変わった。

拓哉に正式にプロポーズされたということは☆☆☆☆☆

《うっそぉ〜K.Iグループ会長の妻☆
この庶民のあたしが〜》

ことの重大さに頭がクラクラしてきた
仕事が終わって拓哉はお見舞いに来た。

「顔色も大分良くなったな」

と私の頬を撫でていた。

「拓哉?
プロポーズの事なんだけど急すぎてまだ頭がついていかないの、
だから」

拓哉の唇で言葉を奪われた。

「焦らなくていい言ったよな。
愛が考えて返事出せばいいんだよ」

拓哉はいつも優しく私を包んでくれる。

「拓哉結婚発表をパーティーでしたはずでしょ」

と聞いて見た。

「あ〜したよ。
彼女が欠席みたいなので発表は後日致します言ったよ。」

「お母さんとかにばれたらどうするの?」

「母さんも父さんも認めてるよ」
「うううそでしょっ!」

「本当。
俺が変われたのも愛のおかけだし俺には愛が必要だってこの三年言い続けたら許し得た」

「じゃ!
後は私の返事だけって事よねっ!」

「そーゆーこーと」

と拓哉は微笑んだ。

私は色んな事が沢山起こりすぎてパニックだった。

「俺の誕生日あの湖で待ってる。愛が来なかったら諦める。
もし来たら絶対もう離さない」

「分かった。
誕生日に返事って事ね」

「うん。
どっちになっても俺は愛を好きな気持ちは変わらないから」

そのまま拓哉は帰って行った。

私は夕飯の時もボーとしてて

「愛?
大丈夫?
まだ具合悪いの」

と母に心配かけてしまった。

部屋に帰っても

《拓哉の両親も公認済みって事よね、え〜〜〜》

私は叫んでしまった。

「愛?
どうしたの?」

母がビックリした顔で部屋に入ってきた。

「ゴメン何でもない」

とドアを閉めた。

《クリスマスイブ迄後一週間その間に返事か》

私はそのままいつの間にか寝てしまっていた。


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