好き。 ~短編集~


君の冷たくなった顔に

俺の目から何かが零れて

白いシーツへと伝ってく。



君には白がとても似合っていた


だから俺も白が大好きだったよ?



でも、今は大嫌い



白い壁も

白い床も

白いベッドも

白いシーツも

紙の様に白くなって仕舞った頬も、



大嫌いだ。




似合わない




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