S-exchenge
俺がイライラするような事をわざわざ選りすぐってメモにでもしてあるんじゃねえのか?


苦言っぽく言いやがったそいつにイラッとしながら言い返すと、もうそれ以上の会話が続かないように俺はサッサと背中を向けて、可愛い子ちゃんに向かって歩き出す。


そして、俺を見つめていた可愛い子ちゃんの横で少し立ち止まり。


慌てたように目線を落として俯いたその子の耳元へ、他のクラスメイトには気付かれないように、荷物を机に置くためにかがんだと見えるような動きの中で、こっそりと囁きを落とした。
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