S-exchenge
首を竦めて反応しながら、それでも奥へと進む可愛い子ちゃんを楽しく観察しながら歩いていた俺は、そこだけお日さまの光を集めたように明るく照らしだされた森の切れ目へと出た。


そこには小さな池があって、きらきらと水面に光を弾けさせている。


『そこはビオトープになるように作ってあるのよね。
蒼波くんに手伝ってもらった思い出の研究発表の場所なんだから。』


って言っていたよな。


そうか。


ここが俺の………。


妙に感慨深いものを覚えながら、俺は池のほとりまで歩み寄って空を見上げた。
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