S-exchenge
そこにはこの季節には珍しいぐらいに花が溢れているのが見てとれた。


へえ?


この時期に咲く花をあんなに?


コンクリートの校舎と、灰色の空に囲まれた閉塞したように見える世界の中で、唯一色を持っているように見えたその場所へ。


俺は興味を覚えて向かい始めた。


『蒼波くんはねー、ガッコの中庭の奥にビオトープ作ってくれたんだよー。
中庭は1年中花だらけでね、でも蒼波くんったら花よりも君が綺麗だっていつも言ってくれてたんだから!』


そういや、オフクロがそんな事を言っていたよな。
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