来世でまた…
妖が目の前に来て喰おうとした時、何者かの気配を感じとった。


「…?誰だ、そのいるんだろう?出てこい、お前も食ってくれるわァァァ!」


すると、岩陰から着物を着た女がゆっくりと出てきた。妖はまた獲物が増えたとさぞかし嬉しがった。


「…随分と私の領地を穢してくれたな。
その罪、自分の身で償え。」


女が言ったことを聞いて妖は面白おかしく笑った。


「お前のような女に何ができる?お前には陰陽師の様に祓う力があるのか?もちろんないだろうがな!」


「じゃあ仮にも私にその力があったならお前は…どうする?」


彼女はニヤリと笑い、術を唱え始めた。


「…謹製し奉る 降臨諸神諸真人縛鬼伏邪 百鬼消除 急々如律令っ!」


「やっ、やめろォォォ!」


妖は術から逃れるために彼女を襲おうとした。


「もう逃げられないよ。」


冷ややかな声が響くと同時に赤黒く染まった空から光が差し、その光から刃が生まれ、妖に向かって降り注いだ。
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop