騎士と夢巫女





「まずは、昨日見た彼らについて、話をしようか」




理事長は話が長くなるから、と椅子に座るよう由乃達に声をかけた。




その言葉に従って、二人は椅子に腰をかけ、理事長は、二人が座った対面側の椅子に腰をかけた。




「彼らのことを僕たちは、悪鬼と呼んでいるが、彼らは一般的に食屍鬼<グール>と呼ばれている存在だ」




『食屍鬼って、人を食べる怪物って言う。あの??』




よく知っているね、その通りだ、と理事長は頷いた。





「でも、ただの怪物ではないんだ。食屍鬼の70%以上は元人間なんだ」





理事長は、足を組み替え、眼鏡のエッジを指で押し上げた。





< 35 / 57 >

この作品をシェア

pagetop