※クールな彼の笑顔にご注意下さい





そんなアホみたいな思考回路の真っ最中




「ゆぅーーあぁー」



と、バカみたいにおっきい声で二階にいる私をリビングから呼ぶお母さん





ドタドタと勢い良く階段を駆け下りて行く





「なに?お母さん」




「結愛、暇でしょ?暇よね??」





「暇ですけど何か??」




「そうよねー、友達の仁美ちゃんは家族旅行行っちゃってて彼氏のいない結愛は暇よね〜」




「おかあさんは私に喧嘩を売ってるのカナ?」




「あら、結愛怒らないで♡冗談よっ♡」




なんでかな、冗談に聞こえなかったんですけど・・。




「お母さん、そんなことで私を呼び出したの?」



まったくもうっ。私は蝉になりきるのに忙しいのよっ




「いいえ?ここからが本題よ?」



〝じゃあーんっ!″と嬉しそうに紙切れを見せるお母さん



「抽選券・・・?」




「そうなのっ!この抽選券今日までなのよっ!あのいつものスーパーのなんだけどね?」




「あたし、行かないよ」




お母さんは暑いの嫌いだから外に出たくなくてあたしを行かせようとしてるんだっ!



きっと!!!


< 73 / 352 >

この作品をシェア

pagetop