虹色の騎士団
「まあ、本音は置いといてー…、

香澄から頼まれたんだよー。

自分が帰って来るまでー、日向をよろしくーって♪」

兄貴に…?

「なんで…?

兄貴、どっか出掛けてんの?」

未来は、口元を手で押さえて、んふふ…と笑う。

「彼方とぉー、らぶらぶ
デート♪」


………………。

「でーとっ???」

兄貴と彼方先生が?


「デートって…あの…」

「香澄がねー、買い物帰りに
彼方と、
お茶してくるーってさ♪」

………それって、
別にデートじゃないんじゃ……。


「……でも、
それなら別に学校まで迎えに来る事なかったんじゃ…」

「ぼくもー、日向とデートしたいなーと思って♪

初めて行く
この街の商店街でー…、

夕飯の買い物しながら、らぶらぶデート♪」


……つまりは、

引っ越したばかりで
街を知らないから、

商店街まで連れてけ、って事か…。

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