虹色の騎士団
「はーい。
じゃあー、
ここに座ってー、ちょっと待っててねー。」

「ん………。」

未来に言われて、
素直に その場にペタン…
と座る凛を…

オレは唖然として見つめる…。


そんなオレを気にせず、未来は2階から凛の布団を運んで来て、てきぱきと茶の間の畳の上に敷く。

「ほら、凛ー。

ぼくも日向も側にいるからー
安心して眠るんだよー。」

「…わかった………。」

もそもそと布団に入り、

未来に掛け布団をぽふぽふされると大人しく目をつぶり、

あっという間に凛は眠り始めた。

「ん、これでよーし♪」

「これ…ホントに凛…?」

思わず呟くと、戻りかけた未来が振り返って
、にこにこと笑いかけてくる。

「病気の時はー、
誰でも甘えん坊になるでしょー?」

「そりゃ…、そーかもしんねーけど…。」


今まで凛は、病気した時とか…1人で
どーしてたんだろ…。

オレの考えてる事を読み取ったみたいに、
未来が口をひらく。

「今まで凛が、こーなった時はー

香澄が、ちょこちょこ面倒見てたみたいだけどー…

これからは、ぼくがココに
ー、ずーっといるから

日向も安心してねー?」

そっか…。

凛が1人暮らししてるの、
当然、兄貴は知ってたんだもんな…。

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