虹色の騎士団
「あのさ…からす天狗って…
あの鞍馬山とかの…?」

「まあ、会えば分かるよ……。」

…気になるし、知りたいのは今なんだけどな…。

これ以上聞いても仕方ないので、オレは、気になっていた事を口にする事にした。

「そー言えば、凛は?一緒に来てるんだろ?」

「凛なら、今は1人で筋トレしてるよー。

一緒に迎えに行こーって誘ったんだけどー、

生意気にも自分を鍛えるのが先だーってさ。」

「そっか…。」

あいつ、頑張ってんだな。

ふ…と、顔を上げると、足を止めた2人が、じーっ…とこっちを見ている。

「……何?」

真宵が優しい顔で、微笑む。

「…凛が気になるんだね、日向。」

……?

「そりゃ、居なきゃ気になるだろ……?」

未来が肩を落とし、はあっ…っと溜め息をつく。

「日向はー、本当に天然なんだからー…。」


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