虹色の騎士団
その後は全員で下らない話したり紅茶飲んだり…。

結局、2時間位『談話室』で過ごした後、

いよいよ『合宿』を開始する事になった。

うん、これは正直『修行』って感じじゃないしな…。

部屋に戻ってTシャツとハーパンに着替えてから、庭で真宵を待っていると…。

「日向、お待たせ。」

長い髪をポニーテールにして、袴を履いた和装の真宵が歩いてきた。

…似合うな……。

青い法被着せたら、幕末の『儚い美少年剣士』って感じ…。

…いや、『儚い』は失礼か…。

んじゃ…『可憐』…?

…それも男に対する誉め言葉じゃないし…。

「お前…和服似合うなぁ……。」

「ありがとう。
誉めてくれて嬉しいよ。」

少し照れたような笑顔をオレに向けてから、軽く襟元を指で摘む。

「一応、これが仕事をする時に着るようにしている服なんだ…。

……決めたのは叔父だけど、何故か父まで気に入ってしまってね…。

…俺としては服なんて関係なかったんだけれど…

日向がそう言ってくれるなら、今まで着てた甲斐があった。」

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