虹色の騎士団
「お前……
本当に俺の言う事、聞かないな…」

「お、お前だってオレの事怒ったくせに、
この雨の中、外に出てんじゃねーか!!」

「……………。」

暗くて凛の表情までは見えないけど…

きっとすげー怒った顔してるんだろうな……。

オレは立ち上がる。

「つーか…!!
こんな事、言いに来たんじゃない…!!」

凛に向かって、勢いよく頭を下げる。

「ごめんなさいっ!!

…酔っぱらってお前に絡んだ事…

ゆ、許して下さいっ!!!!」

「……覚えてたのか…あれ………!」

驚いたような声が聞こえる。

「いや…覚えてたっつーか……
さっき、思い出したっつーか……。」

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