虹色の騎士団
兄貴も言葉を発する事なく、
柔らかい顔をして勇武を見つめ、
次の言葉を待っているような感じだ…。

「…香澄さんは…
もしかして…何か知ってるんですか?」

ようやく勇武が、ぽつり…と呟く。

「……何故、そう思うんです?」

質問に質問で返され、勇武は戸惑い、
再び黙ってしまった…。

グルグルと色々考えてます…ってのが表情から見てとれる…。

ソファーでは他の4人が雑談に花を咲かせてて、

こっちの雰囲気に全く気付いてない感じだ。


…真宵まで話に夢中になってるみたいで、
珍しく笑いっぱなしになってるし……。

ガタン!!

いきなり隣で大きな音が聞こえて驚き、振り向くと…

勇武がテーブルに両手をついて立ち上がってる。

「…自分…
少し散歩して来ます…。」

「はい、いってらっしゃい。」

あまりに不自然なタイミングを気にする事なく、兄貴がそう言うと、

勇武はペコッ!っと頭を下げて、足早にリビングから出て行ってしまった。

< 655 / 786 >

この作品をシェア

pagetop