虹色の騎士団
「これは…レオンの記憶だ…。」

「レオンって…日向さんの中にいる…」

勇武の言葉に凛は頷く。

「多分…、2人は、レオンが…死ぬ直前の記憶を見たんだ……!

あいつは…災厄の放った太陽の欠片に全身を貫かれて…。」

話している途中で、凛は日向の半袖のTシャツから出ている腕に

じわじわと無数の赤い痣が浮き出して来ているのを見つける…。

「これは…まさか…!!

身体にまで影響が出てきてる?!!」

それを聞き、
未来は素早く真宵の着ていた七分たけのシャツを脱がせ、身体を確認する。

裸にされた真宵の白い上半身には、
日向同様に沢山の赤い痣が浮き上がり、

身体全体の熱が上がっていた。

「凛!
日向と真宵を脱がせて下着だけにしておけ!!!

勇武!台所からありったけ氷持って来い!!」

未来は2人に指示を与え、
自分はリビングを飛び出し、和室の押し入れから2枚のシーツを引きずり出す。

その足で洗面所に置いてあるバケツに水を貯めてシーツを突っ込むと急いでリビングに戻った。


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