虹色の騎士団
台所から、ふわり…と
漂ってきた いい匂いに、

腹の虫が敏感に反応して鳴き出した。

ぐぅうぅ………!!!


あー…
そう言えば、

学校から帰ってきてから、こんな時間まで

ちゃんとした飯、
食べてなかったんだ。

意識しだすと、よけー腹が空いて……。

「お待たせしました、
ご飯にしましょう。」

トレーを手に
笑顔の兄貴が台所から出てきた。



食卓の上に、
ほこほこと湯気を立ててる料理が

次々と並べられてく様子は、
いつ見てもワクワクするよなっ♪

「いっただきまーすっ♪」

ホワイトとデミグラスのたっぷりかかった
「2色ソースのオムレツ」に、

胡桃とリンゴがのっかったサラダ。

マカロニたっぷりのミネストローネ。

「遅い時間なので、
今夜は簡単なメニューになってしまいましたが…。」

「いや、
これ、凄く旨いです。」

「凛君は、
トマトの味が、本当に好きですね。

良かったら、おかわりありますから……」

「オレ、おかふぁり!!」


口をモグモグと動かしながら、
兄貴に茶碗を差し出す。

「はいはい。
でも、もっと落ち着いて食べて下さいね。」


「日向。」

凛に呼ばれて振り向くと、
ティッシュで頬っぺたを拭かれる。

「ホワイトソース。」

「ん。
サンキュー。」


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