冷たいあの人は、私の旦那様です。
「…おい、お前誰だよ!」
ヤンキーさん。
この雰囲気でわかんないですかねー
「ぁ?
俺か?
俺はな、こいつの…
この、可愛いくて閉じ込めたくなるくらい
大好きな、こいつの
旦那だよ!!!」
「!!!」
こんな、
感情的な彼を見たのは初めてだった。
「ぁ?
んなわけ。
お前おっさんじゃねーか。
こんな小さな…」
「ぁ?
まだ、やられてーか?
誰が何言おうとこいつは、俺の奥さんだ。」
ヤンキーさんらは、
彼の迫力に負けたのか、
さっさと立ち去っていった。