Cherish!!
「心配かけて悪かったな。気付いたら外にいたみたいで…」
郁生の中に律がまだいるのか?
「心?」
「お、おぅ。ほんと!みんな泣きまくるし、特に早紀なんか大変で」
「心!!」
早紀がキッと睨む。
「こわっ」
3人の笑い声が響いた。
心は再び距離をおいた…が。
気付くと彩子の姿が消えていた。
怯えていたようだったし…
どこかに隠れてしまったのか。
そんな心を。
『郁生』は見ていた。
その張り付いた笑顔の下で。