君を抱きしめたい

僕の決断



姉ちゃんとキスをした翌日、キスの意味を知りたくてずっと姉ちゃんの帰宅を待っていたけれど

この数日、姉ちゃんは家に帰ってない。

どうしたんだろう…

どこに行っちゃったんだろう。


まさか男ができて…⁈


「くん…清春君‼」

呼ばれてハッと我に返ると心配そうに僕の顔を覗き込む奈々とその後ろで呆れ顔のタカ。

そうだった

みんなで動物園に来てたんだった…。


「疲れちゃった?」と心配そうな奈々に僕は首を横にふる。

「なんでもない…。」

どうしても思い出してしまう。

つい数日前に彼女とここに来たこと

あのキスのことを…。


「見て清春君‼ライオンすごい迫力だよ!」

あの時は緊張して動物なんか見る余裕がなかった。

今日は

君の事で一杯で

楽しむ余裕なんか持てない。

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