Sweet Lover
「失礼な話なんですけど、私、全然知らなくて。
 響哉さんのことも、全く記憶に無いんです。
 知っていること、是非、教えていただけませんか?」

「そうねぇ」

春花さんがゆっくりと首を傾けた。
艶やかな髪がさらりと揺れる。

「社長は日本のワイドショーにたびたび取り上げられていた時期もあるから、もしかしたら、ご両親が真朝ちゃんの目に触れないように配慮していたのかもしれないわね」
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