Sweet Lover
22.So what?
私は保健室のベッドで目を覚ました。
身体を起こしても、眩暈はしない。
私はベッドから降りて、保健室を見た。
佐伯先生はデスクに向かって書類を書いているところだった。
「先生。
響哉さんは――?」
「車に荷物を置きに行った。すぐに戻ってくるから、ここで待っておけば?」
その言葉に従えばよかった、けれど。
とても体調が良くなっていた私は、
「大丈夫です。今日はありがとうございました」と言って、駐車場に向かうことにした。
理事長の居ない理事長室に勝手に入ることにも、もう慣れてしまった。
秘密の通路を抜けて、駐車場に向かって――。
そこで。
梨音を抱きしめている響哉さんを見てしまった。
身体を起こしても、眩暈はしない。
私はベッドから降りて、保健室を見た。
佐伯先生はデスクに向かって書類を書いているところだった。
「先生。
響哉さんは――?」
「車に荷物を置きに行った。すぐに戻ってくるから、ここで待っておけば?」
その言葉に従えばよかった、けれど。
とても体調が良くなっていた私は、
「大丈夫です。今日はありがとうございました」と言って、駐車場に向かうことにした。
理事長の居ない理事長室に勝手に入ることにも、もう慣れてしまった。
秘密の通路を抜けて、駐車場に向かって――。
そこで。
梨音を抱きしめている響哉さんを見てしまった。