Sweet Lover
「はいはい。
 もう、俺が自分で彼女を起こしてくるからいいよ。
 お疲れ様」

「えー、彼女見たかったのに」

ねぇ、と。
女性たちがざわついている。

「大切な人を、そう簡単に皆に披露するわけないじゃない。
 じゃ、とりあえず次は会場で」

はぁいという返事。
しばらくざわめいていたが、そのうち、逆の扉から皆が出て行ったみたい。

しん、と、静かになる。


私は扉の手前に立ったまま動けない。

……どうしよう。
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