Sweet Lover
ハリウッドでそこそこ名前が知れてきた後も、真朝のことは忘れることなどなかった。日本にも会社を設立し、そこの部下に時折情報を探ってもらっていた。

まぁ、いわゆるストーカー? いや、一歩手前だと自分では思っているのだが。

育てば育つほど、真朝は俺が一目ぼれした朝香に似てきた。
大学生になるまで待っていたら、また、他の男に攫われるに違いない――。


そんなトラウマに近い焦燥感に駆られて、気づけば日本へと帰ってきていた。

こんなに早く愛しの姫君をベッドの上で腕の中に抱けるとまでは思っていなかったけれど。


まぁ、上々ってところじゃないかな?
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