君との恋の可能性
「顔真っ赤!


照れちゃってかわいいんだから」


ばか…そんなかわいい笑顔でそんなこといわれたら口元が緩むだろ?

てか可愛くねえから。奈々のが絶対的に可愛いから。

……俺は『かっこいい』って言われたいんだよ。

可愛いなんて望んでねえ。

でもそんな笑顔で言われたら許しちゃうじゃねえか。


…あ!そういえば愛菜おんぶしてること忘れてた。奈々の可愛さが圧倒的すぎたから。


「拓也ありがと。

私、行くね?」

こんなとこで下ろしたらまた迷子になるんじゃねえか?と思いながらゆっくり地面に下ろす。


「お、おう!」

…なぜか愛菜は顔を赤く染めてそしてちょっと拗ねたような感じでその場を去っていった。


なんだ、道分かってんじゃん。


「そんじゃあ、奈…」

奈々と言いかけた瞬間に。

奈々がとても拗ねている表情を見てしまい思わず見とれて言葉を失ってしまった。


…初めてだぜ?こんな表情奈々がしてくれるの。

妬いてくれてるのか?今はそうだと信じたい…
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