甘い言葉で


あたしたちは、バンガローに戻ってからもガールズトークをしていた。
誰かのうちにお泊まりして、お菓子食べながら夜遅くまでゴロゴロしてる感じ。


親も居ないから、時間気にしなくても良いってところは幸せ。
ある程度大笑いしても怒られないし。
まぁ、恋バナは自然と小さい声になっちゃうけどね。


「恋バナと、いえばさ」


美幸が切り出した。


「イケメンに群がるお姉さま達、私達よりも子供じみた嫌がらせするよね。あゆみに対するあれってさ、OLの給湯室でのやり取りみたいだったよね?」


「あ~あれね。社会に出たらあんな先輩がうじゃうじゃいるんだろうね~」


サチは身をすくめて『お~嫌だ』なんて言ってる。
あたしもうんうん頷く。


「男の前で可愛い仕草して、同姓の前だと正反対の態度でしょ?あ~コワ」


「に、してもさ。なんであゆみばっかりが標的になる?わたしはそれが分かんない。近所の幼馴染みのあたしが狙われるならわからなくもないよ?まぁ、馴れ馴れしいし?」


サチがあたしの代わりに悩んでくれる。
いい友達持ったなぁ~


「ねぇ、あゆみってさ、ゆっくんと二人で居たとか......心当たりある?」


サチからの投げ掛けであたしは今日の行動思い出す。
二人で居たっけ?


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