WiSΗ

日曜日も月曜日も
なにもやる気が起こらなかった。

火曜日の朝。

あたしは
みんなが学校につくころ
試合が始まっていた。

予選会だから
好きな人と出れる。

あたしは
お父さんと
お父さんの弟と
お父さんの部下。

本当は
あたしは出るつもりはなかったけど
出るはずだった人が
用事ができで
行けなくなかったから
かわりにでた。

お母さんは
あたしたちの
プレーを見ようと
ついてきた。

あたしは
応援してくれる人のために
覚めない体を無理矢理起こした。


頑張ってこい


今日は何だか
頑張らなきゃって思った。
あたしはスコアの伸ばしていくなか
他の3人はスコアを落としていった。

結局あたしは
女子の部では
1位通過。

お父さんは
わるくて予選を通らなかった。

いつもなら
余裕なはずなのに…。

多分あたしがいるから。

あたしとお父さんでの試合は初めて。

だから
あたしのこと考えて
集中できなかったのかもしれない。

ごめんね
お父さん。
< 63 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop