WILL ~あなたの願い、叶えます~
いくら暖房を効かせても、ドア1枚、ガラス1枚の向こうは雪化粧だ。
おまけに狭いし、足は伸びないし、背中は平らじゃないし。

身体も心も疲弊してるってのに、こんなところで寝なきゃいけないなんて難儀な夜だった。


ガン、と大きな音と共に寝床が揺れて、浅いまどろみから引きずり戻さる。

目を開けると、フロントガラスから覗きこむ男の顔が飛び込んで……最悪の目覚めだ。


「てめえ何してんだ、こんなところで」
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