WILL ~あなたの願い、叶えます~
彼も相当酔っていたはずだから一旦は力尽きたのだろうか、ベッドの片方には、シーツの上にそのまま人が倒れ込んで休んだような形跡が残っていた。


部屋はそこそこ広かった。
少なくともビジネスホテルの最安値の一室ではないように見える。

ホテルの名前や場所が分かるものを探そうとしかけて、辞めた。
既にここにいるのだ、無意味だ。
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