WILL ~あなたの願い、叶えます~
「メリークリスマス、聡史。……ってか、私が呼び出したんだけど」

「ああ、そうか。イブだしな、騙されてるんじゃないかって疑った」

「何それ、エイプリルフールじゃあるまいし」


自然と先導して歩き出した、彼が向かったのはいつもの赤暖簾ではなかった。


目指している先に見えたのは、正にクリスマスデートおあつらえ向きという小洒落たレストラン。
目的地はどうやらあそこ……『そういう店』も知ってると、そう言えばあの時アピールしていたような気がする。
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