白雪姫の王子様
止まらないコースターは加速絶頂?




ただ今午前9時30分。


息が苦しい。


心臓は破裂しそう。


このまま意識を失って倒れてしまっても、おかしくない程に。


──というのも……私浅原白雪、現在好きな人と2人きりで遊園地に来ています!



「どこ行きたい?」


「へ? ええええーと、な、何でも……」



あーもー! 何でこう、いつも通りに出来ないかなあ!


さっきからずっとこんな調子の自分に嫌気が差す。



「それじゃあ、最初だしジェットコースターはどうかな。苦手じゃない?」


「うん! 大丈夫だよ」



犀川くんの発案により、私達はジェットコースター乗り場へと向かった。






< 216 / 366 >

この作品をシェア

pagetop