白雪姫の王子様
入学式でパニック




──……



──ピピピピ。



「……ん」 




聞き慣れた朝の訪れを告げる音。


目をほんの少し開けてみると、カーテンの隙間から洩れた光が部屋を柔らかに照らしているのが見えた。



「よし、頑張るぞ」



髪をセットしながら、私は小さく呟いた。


今日は、高校の入学式。


新しい友達を作って、たくさん学んで、たくさん遊んで、そして、素敵な人と恋をして……。


夢に見た高校生活が、今日正に始まるのだ。






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