第一章
あの日。美術館いこーってワガママいって。
あなたに誉められたくてあなたに可愛いって言われたくてワンピースきて準備して…早く出掛けたくていじけてた私に。。あなたは。

ごめん、みなちゃん別れよう。
ずっと悩んでたんだ。俺なりにずっと考えて、考えた結果なんだ。
俺たちこのままじゃよくないよ。
嫌いになったわけじゃないけど。ごめんね。

あなたは、そう言ってわたしのそばを離れていったね。

最後に抱き締めてくれて、ありがとー。
いままでで一番強く抱き締めてくれたね。
ずっとこうしてほしかった。(泣)
最後の最後にしてくれたね。
抱き締めてくれた、あのときのあなたの涙は。どんな涙だったのかな?
最後に繋いだ手…離したくなかった。
抱き締めてくれたその腕から離れたくなかった。

でも、大好きなあなたが決めたことだから。
受け止めなきゃって。これが最後なら笑顔で、ありがとーって言わなきゃ。辛い最後にしたくないって、一瞬で思えた。
だから辛かったけど苦しかったけど。
精一杯の笑顔でサヨナラ言った。
玄関をでるとき、もうここにタダイマって帰ってこれないんだと思ったら。
また一人になるんだ…また強くならなきゃいけないんだ。って。。


いつか言われる日がくるんじゃないかって分かってた。覚悟してたはずなのに、辛かった。
苦しくて。壊れそうなくらい声がのどがつぶれるくらい泣いた。涙が止まらなくて水もなにものどを通らないくらい。
強くならなきゃ強くならなきゃでも、苦しい。
やっぱり受け止められない、ちゃんと最後に自分の気持ち伝えなきゃ前に進めない。
そんなワガママを最後のワガママを聞いてくれて、
会ってくれてありがとー。
あの日あなたに気持ち伝えられて良かった。


人生でほんとうにほんとうにあんなにたくさん②笑ったのは、あなたといたときだけだよ。
心からなにも考えずに素直に心から笑ってられたの、あんなに笑っていられたのはアナタのそばにいられたときだけだよ。
アナタに出会って初めて、幸せってかんじた。
自分の居場所をみつけた。素直にいられる相手、なにかしてあげたいって思えた相手、ふざけられる相手、いじけられる相手、なにもかもさらけだせるのも。すべてを受け入れたい。
この人の笑顔をずっとみていたい。この人のこと幸せにしたいって、思えたのアナタが初めてだったよ。
アナタに会えて私は変わったよ。人に優しくなれるようになった、涙もろくなった。感情が表に出せるようになって素直に生きられるようになった。
アナタはわたしの太陽と月だった。
太陽みたいにまぶしくて、あたたかくて、いつも明るくて包まれてて、安心だった。
元気がわいてきて、なにもかもがうまくいった。
わたしは、アナタからたくさんの光を浴びて…
そして月みたいにわたしをいつも静かに受け止めてくれてた。

太陽と月を失った私は、いま真っ暗な宇宙をさまよってる。アナタに出会う前のわたしよりも、もっともっと深い深い真っ暗な宇宙の奥底を、必死にもがいてるよ。
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